「移籍は全く考えない」。本田はロシアW杯に全精力を注ぐ
そしてもう1つ、本田は彼ならではの強みを口にする。
「ロシアでのW杯ということもありますし、みなさん覚えているか忘れているか分かんないですけど、4年間一応、あそこに住んでいたので、そんな日本人なかなかいないっていうことも必ずアドバンテージになる」
それもピッチで示していくしかないと語る本田は、個人的にも思い入れのあるロシアでのW杯を日本代表での集大成として捉えている。「もしその次(のW杯を)目指すって言ったら36でしょ。何とも言えないです。絶対ってことはないので。ただ、単純に今のところ全く考えられないですよね、そこを目指すというのは。それだけの話です」。つまり代表引退を宣言するということではなく、今は全力でロシアW杯に集中するということだ。
ハリルホジッチ監督は最後の3週間でチームを仕上げると語っており、来年3月はW杯本大会の対戦相手を想定しながら、そのための最後の見極めの場となる。まずはそこまでパチューカの一員として試合に出場を続けながら、怪我なく良いコンディションを維持していけるかどうかが最終メンバー入りの鍵となる。本田のキャリアの中でも重要な半年間をメキシコでどう過ごして3度目のW杯に臨めるか。パチューカでしっかりと活躍して代表につなげる。移籍の噂も浮上したが、それに関してはきっぱりと否定した。
「年が明けてからパチューカに戻ってしっかりやりたいと思います。なので、移籍に関しては全く考えていないというのが、クラブW杯の時にも話しましたけど、全く同じ気持ちです」
(取材・文:河治良幸)
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