バルセロナで出場機会を増やすDFトーマス・ヴェルメーレン【写真:Getty Images】
バルセロナのベルギー代表DFトーマス・ヴェルメーレンが、チームメイトの離脱を機に出場機会を増やしている。
23日、リーガエスパニョーラ第17節の試合が行われ、バルセロナはアウェイでレアル・マドリーと対戦。前半は相手の守備戦術に苦しめられチャンスをほとんど作ることはできなかったものの、後半に入ると流れは一変しバルセロナペースに。最終的には3-0の完勝を収め、勝ち点を45に伸ばした。
この試合、本来レギュラーを務めるDFサミュエル・ウンティティを負傷で欠いていたバルセロナは、代わりにここ2年半出場機会に恵まれていなかったヴェルメーレンをセンターバックに起用。相棒のDFジェラール・ピケやGKテア・シュテーゲンと共に体を張ったプレーで無失点に貢献した。
ヴェルメーレンは、2014年にアーセナルからバルセロナに加入して以降、最も出場機会の少ない選手の中の一人であった。加入シーズンとなった2014/15シーズンはたったの1試合、翌シーズンは10試合の出場にとどまり、2016年の夏にはイタリアのローマへ1年の期限付き移籍を経験した。
エルネスト・バルベルデ監督が就任した今季も構想外の選手となっていた同選手は、シーズン開幕当初はプレー時間を与えられていなかった。しかし、リーガ第13節のバレンシア戦でピケの累積警告による出場停止が確定すると、そこから出番を徐々に増やし、現在に至るまでは安定したパフォーマンスを披露している。
スペイン紙『マルカ』によると、バルセロナの一員として約2年半を過ごした中で16試合にしか出場していないヴェルメーレンは、まだ一度も敗北を経験したことはないという。願ってもないチャンスを与えられた同選手だが、これを機に本来の調子を取り戻すことはできるのだろうか。
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