ランヘロ・ヤンガ(右)のヘント加入が迫る。久保裕也(左)のライバルになるか?【写真:Getty Images】
ベルギー1部のヘントで活躍している久保裕也にライバルが現れるか。同国メディア『ヘット・ラーステ・ニュース』は、すでに新たなストライカー獲得が濃厚になったと報じた。
ヘントが契約に近づいているのは、スロバキア1部のFKトレンチンでプレーするキュラソー代表FWランヘロ・ヤンガである。今季はリーグ戦で14ゴールを挙げて得点王争いのトップに立っている。
オランダ育ちのヤンガは、ウィレムIIやエクセルシオールといった小クラブを渡り歩いてきた25歳のストライカー。オランダ2部のドルトレヒトに在籍していた2015/16シーズンには、同リーグで得点ランキング4位タイとなる21得点を奪った。
また、ドルトレヒト時代には元リオデジャネイロ五輪日本代表候補のファン・ウェルメスケルケン際とチームメイトだった。昨季からスロバキアへ活躍の場を移し、FKトレンチンでゴールを量産している。
ヤンガの最大の武器は身長192cm体重83kgという大柄な体格と、圧倒的な身体能力である。オランダ時代には猛スピードで対峙する選手たちを蹴散らしながら、相手の最終ラインを破ってゴールに襲いかかっていた。堅守速攻のスタイルでその持ち味は最大限に生かされる。
決定力にも磨きがかかっており、昨季は31試合に出場して14得点だったところが、今季は前半戦17試合のみですでに14得点を奪っている。確かな成長とともにヘントへとやってくることになりそうだ。
報道によれば、ヤンガの姿は彼の代理人とともにヘントで目撃されており、正式契約間近と見られている。FKトレンチンは、現在ヘントで活躍するナイジェリア人FWのモーゼス・サイモンとサミュエル・カルーの古巣でもあり、両クラブ間の関係が良好であることも移籍に影響しているようだ。ヤンガ自身、後者とは昨季前半戦の半年間ともにプレーしており連係面にも不安はない。
現在、ヘントは4-2-3-1を採用しており、久保はトップ下からゴールを狙う。6得点を挙げているチーム内トップスコアラーの日本人FWにとって、ヤンガの加入は脅威になるだろうか。
イヴェス・ヤンデルハーゲ監督が布陣変更などを決断すれば、久保、カルー、サイモン、ヤンガが並ぶ強烈な攻撃ユニットが並ぶ形や、あるいは久保とヤンガがポジションを争うことなども考えられる。上位3クラブに比べ得点数が少ない4位のヘントにとって、キュラソー代表の怪物FWは重要な起爆剤になるかもしれない。
【了】