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Jリーグ 7年前

好転するJリーグ。DAZN“裏効果”で観客動員数が向上、ルヴァン杯変革による育成への期待

text by 藤江直人 photo by Getty Images

ポドルスキらに見えるスター選手の注目度

ルーカス・ポドルスキ
ヴィッセル神戸のルーカス・ポドルスキ【写真:Getty Images】

 これはACLとの関係で、平日金曜日のナイトゲーム開催が多くなったことと決して無関係ではないだろう。レッズは3試合、フロンターレも2試合を金曜日夜に開催し、同じくACLを戦ったガンバも43万806人から41万2710人と1万8096人減らしている。

 シーズン終盤には週末になると台風が日本列島を連続して直撃し、観戦者の足を鈍らせた。それでもトータルの入場者数が増えた理由に、DAZNを提供するイギリスの動画配信大手パフォーム・グループとJリーグが締結した、10年総額2100億円にのぼる巨額な放映権料契約があげられる。

 J1の場合、均等配分金が1億8000万円から3億5000万円に、優勝賞金が1億円から3億円にそれぞれ増え、優勝チームに3年総額15億5000万円が支給される理念強化配分金も新設された。

 いわゆる先行投資の意味合いも込められていたのか。昨年のオフから移籍が活発化し、ジュビロ磐田は横浜F・マリノスの象徴でもあったMF中村俊輔を、ヴィッセル神戸は元ドイツ代表のFWルーカス・ポドルスキをそれぞれ獲得している。

 成績が向上したこと、あるいは注目選手が増えたことが観客動員増を導いたことは、トータルの伸び率でジュビロが2位となる2万9069人、ヴィッセルが5位となる2万1315人を示したことでもわかる。ヴィッセルはポドルスキが加入した夏場以降で、アウェイでも観客動員増に寄与したはずだ。
 
 さらに見逃せないのが、視聴方法がDAZNによる「配信」に変わったことで、試合開催日やキックオフ時間の設定がクラブ側の主導で、フレキシブルに決められる点となったことだ。

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