チェコ代表として活躍したトマシュ・ロシツキ【写真:Getty Images】
チェコ1部のスパルタ・プラハは20日、同クラブ所属の元チェコ代表MFトマシュ・ロシツキが現役を引退することを発表した。
現在37歳のロシツキはスパルタ・プラハでキャリアを開始し、2001年に移籍したボルシア・ドルトムントでは加入1年目のブンデスリーガ優勝などに貢献。2006年にはアーセナルへ移籍し、10年間にわたって在籍して中心選手として活躍した。昨年夏にアーセナルを退団し、15年ぶりに古巣のスパルタ・プラハに復帰していた。
チェコ代表でも司令塔として長年にわたって活躍し、歴代3位の通算105試合に出場して23得点を記録。2006年ワールドカップおよび4大会のEUROに出場し、2006年からはキャプテンも務めた。
「熟考の結果、もはやプロサッカーに必要な体の状態を万全には整えられないことが分かった。僕を育ててくれて、ビッグクラブに向けたキャリアの最初のステップとなってくれただけでなく、最も愛する場所でさよならを言える機会を与えてくれたスパルタに感謝したい」とロシツキはコメントを述べている。
古巣のアーセナルは公式ツイッターで、「小さなモーツァルト、君がピッチ上にいた頃を我々全員が懐かしく思う」とロシツキの引退を惜しんでいる。ドルトムントも同様に、「長いキャリアが今日終わりを迎えるが、独特のドリブルや素晴らしいパス、美しいゴールの記憶は永遠に残る」とロシツキに向けてメッセージを投稿した。
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