ドルトムントが掴んだ「本当に大きい」勝利
士気は高い。
12月16日にホームで行われたブンデスリーガ第17節、対TSGホッフェンハイム戦。組織的に完成度の高い相手のサッカーと、自分たちの「ネガティブ」に陥りがちな精神面に苦戦を強いられながらも、ボルシア・ドルトムントは2-1で勝ち切った。
89分、クリスティアン・プリシッチの劇的弾をお膳立てした香川真司。試合後、この勝利の意味を次のように話している。
「本当に大きいですし、最後ホームで、そしてウインターブレイク前に勝ち切れたことはすごく大きいですし、そしてまたこの勢いをバイエルン戦に繋げたいので、気を落とさず準備して。まぁ、本当にすごくポジティブに迎えられるんじゃないかなと思います」
20日、DFBポカールのラウンド16を戦うため、ボルシア・ドルトムントはアリアンツ・アレナに乗り込む。年内最後の公式戦。対戦相手はバイエルン・ミュンヘンだ。
王者は前人未踏のリーグ戦6連覇に向けてひた走る。9月末に行われたチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦での惨敗後にカルロ・アンチェロッティ前監督は解任。10月6日よりユップ・ハインケス監督が指揮を執っている。帰って来た72歳の老将は、何か特別なことをチームに持ち込んだというよりは、「基本的な」原則を整備し直したようだ。