スペインサッカー連盟のアンヘル・マリア・ビジャール会長【写真:Getty Images】
スペインサッカー連盟(RFEF)のアンヘル・マリア・ビジャール会長は、スペイン代表がロシア・ワールドカップ(W杯)の出場権を剥奪される「深刻な可能性」があり、その責任はスペイン政府にあるとして批判している。18日に行われた会見でのコメントをスペイン紙『コンフィデンシアル』など複数メディアが伝えた。
スペイン代表がロシアW杯出場権を失う可能性があるという話は数日前に浮上。今年7月にビジャール会長らが汚職容疑で逮捕されたことを受け、政府機関がRFEFに会長選を行うことを要求したが、これが国際サッカー連盟(FIFA)の禁じる「サッカーへの政治の介入」にあたるとしてRFEFに警告文が届いたという。
現在職務停止処分を受けているビジャール氏は会見で、スペイン代表が出場権を失う「深刻な可能性」があると主張。その状況を招いた責任は「スペイン政府だけにある」として批判を繰り出した。
「私をはじめとして、誰もそうなることを望んではいない。だがイタリアなどのように、W杯の出場枠を得られるチャンスがあるのなら飛びついてくるチームもあるだろう」とビジャール氏。スペインが出場権を剥奪された場合、予選で敗退したイタリアなどが代役の候補になり得るという考えも示している。
実質的なRFEF現会長であるフアン・ルイス・ラレア氏は、スペイン代表の出場権剥奪は「不可能なことで絶対に起こらない」と主張していた。優勝候補の一角にも挙げられるスペインは無事にロシアでの大会に臨むことができるだろうか。
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