今後さらに差を拡げそうなほどのパフォーマンス
18節を終えて17勝1分。マンチェスター・シティが首位を快走している。2位につけるマンチェスター・ユナイテッドも13勝2分3敗と、決して悪くない成績だが、ポイント差はすでに11だ。
そう簡単に追いつけるとは思えない。いや、シティがさらに差を拡げ、イングランドに春が訪れる前に優勝パレードの行程を検討しても不思議ではないほど、彼らのパフォーマンスは充実している。
今シーズン、シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督は、パブロ・サバレタをウェストハム・ユナイテッドへ、アレクサンダル・コラロフをASローマに、ガエル・クリシーをイスタンブール・バシャクシェヒルに放出し、バカリ・サニャ(現フリー)とは契約を更新しなかった。
代わってトッテナム・ホットスパーからカイル・ウォーカー、ASモナコからバンジャマン・メンディ、レアル・マドリーからダニーロを獲得。サイドバックの一新を図ったのである。
サバレタをはじめとするベテラン勢をリスペクトするものの、すでに選手として完成しており、グアルディオラが求める新たなサイドバック像とはほど遠い。
単に守るだけではなく、タッチライン際を頻繁に上下動するだけでもなく、マイボールになったときは中盤インサイドに進入し、ビルドアップにも関与することが、グアルディオラがサイドバックに求める基本的タスクだ。
【次ページ】チームに浸透している高い位置での即時奪回