マンチェスター・シティは歴史的大記録ペースで勝利を重ねている【写真:Getty Images】
マンチェスター・シティの勢いが止まらない。プレミアリーグ第2節でエバートンと引き分けて以降、16試合16連勝で2位マンチェスター・ユナイテッドに11ポイント差をつけての首位に立っている。
ここまでリーグ戦18試合を終えて獲得した勝ち点は「52」となった。これはプレミアリーグ新記録での優勝も狙える数字である。同リーグの過去最多勝ち点は2004/05シーズンにチェルシーが記録した「95」だった。
今のペースをシーズン終了まで継続できれば、38試合で勝ち点は「110」に到達するかもしれない。これを実現するには36勝2分無敗という異次元の成績が必要になるというだけでなく、過去の例を見ても勝ち点「100」に乗せることがどれだけ大変かが理解できるだろう。
最近では2016/17シーズンにスコットランド1部のセルティックが34勝4分無敗、勝ち点「106」で優勝を成し遂げた。2011/12シーズンに勝ち点「100」で優勝したジョゼ・モウリーニョ監督時代のレアル・マドリーは32勝4分2敗、その次のシーズンを同様に勝ち点「100」で制したティト・ビラノバ政権下のバルセロナも32勝4分2敗だった。
勝ち点「100」を積み上げるだけでも、ほとんど負けは許されない。スコットランド以上に競争の激しい欧州4大リーグで圧倒的な強さを1年間保ち続けるのは困難を極める。シティは次節勝利すれば前半戦19試合で勝ち点「55」となり、年間で勝ち点「110」に到達できるペースということになるが、実現すればサッカーの歴史に名を残すチームになれるだろう。
歴史的大記録は生まれるのか。ペップ・グアルディオラ監督率いる絶好調のスター軍団の戦いぶりから目が離せない。
【了】