2007/08シーズンのエル・クラシコでは優勝するレアル・マドリーに対しバルセロナの選手たちが花道を作ったが…【写真:Getty Images】
いよいよ次節、現地時間23日にエル・クラシコが行われる。
その前に、レアル・マドリーはUAEで開催されたクラブW杯で2連覇を達成した。そして大会得点王に輝いたクリスティアーノ・ロナウドが「バルセロナには、ぜひ花道を作ってもらいたい」との願いを口にしていた。
一方のバルセロナには一切その気はないようだ。スペイン紙『マルカ』などが伝えている。
現地時間17日に行われたラ・リーガ第16節のデポルティボ・ラ・コルーニャ戦の後、バルセロナのスポーツ組織関係ディレクターを務めるギジェルモ・アモール氏が「このクラブでは、チャンピオンズリーグやラ・リーガでの場合に花道を作ってきた。しかし、今回のケースは違う」と語り、宿敵マドリーに“花道”を用意する考えはないという。
大きな大会で優勝したチームに対し、敗れたチームがその勝利を称えるために作られる“花道”だが、実はバルセロナがマドリーに対して作ったことが過去にあった。それはマドリーが優勝した2007/08シーズンの第36節、サンティアゴ・ベルナベウで行われたエル・クラシコの終了後、1-4で敗れたバルセロナの逆転優勝が不可能になった時だった。
本来は敗れたチームにとって勝者を称える意味もありつつ、屈辱的な感情も抱かせる“花道”を、マドリーと戦う前のバルセロナが、クラブW杯という自分たちとは無関係の大会を制した宿敵のためには作らないということだろうか。C・ロナウドの願いは聞き入れられずに終わることになりそうだ。
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