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香川真司 7年前

香川真司、新体制では“水を得た魚”。決勝点アシストでドルトを再浮上へ導く

ボルシア・ドルトムントは現地時間16日に行われたブンデスリーガ第17節の試合でホッフェンハイムと対戦し、2-1で勝利を収めた。香川真司は前節マインツ戦でのゴールに続いて、今節は終了間際の決勝点をアシスト。ペーター・シュテーガー監督の新体制で躍動を見せている。(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

不調の影を引きずるも、前半0-1は「想定内」

香川真司
ホッフェンハイム戦でも先発起用された香川真司【写真:Getty Images】

 試合を決定づけた。これで2戦連続だ。12月16日に行われたブンデスリーガ第17節、対TSGホッフェンハイム戦。ホームで行われる、前半戦の最終節である。

 前半、ボルシア・ドルトムントは自陣寄りに[4-5-1]の守備ブロックを形成。少し慎重に試合へ入った。ボールを奪えば即座に前へ運び、カウンターで敵のゴールに迫る。しかし、得点には至らず。逆に21分、縦パスを通されて右サイドを崩される。パヴェル・カデラベクの折り返しを、マルク・ウートに押し込まれて先制点を許す。

 BVBは、ブロックこそ敷いたが、ボールの取りどころがはっきりとしなかった。2戦連続で先発の香川真司が振り返る。

「やっぱり相手の技術も高かったですし、後ろからの繋ぎも上手かったので、どうしてもチームとしてどこで守備、取り切るかと言うのはなかなか定められなかったところはあった」

 組織としての完成度という意味では、ホッフェンハイムが上回った。ユリアン・ナーゲルスマン監督はチームを率いて2季目だが、ペーター・シュテーガー監督は、就任して、まだ2試合目だ。BVBのプレスは上手くハマらない。敵はワンボランチのフロリアン・グリリッチュが、この試合では安定したパフォーマンスを披露。しっかりとボールを繋いできた。

「前半、結構相手もアグレッシブに来てましたしね。こっちにもチャンスがあったなかで、先制点握られた中で、そしてホーム。やはりプレッシャーのある中でね、正直やっぱり難しさは。やっぱり精神的なところでも後手になったり、ミスを恐れるっていうのは今のチーム状況を考えたら、まぁ最低限それはしょうがないことですし、0-1で終えること、まぁ(前半の内にゴールを)取れたに越したことはないけど、これは別に想定内。今の状況を考えたらね」

 前節1.FSVマインツ05戦で勝利を収めたとは言え、長く続いた苦境の影を拭い去ることはできず、まだドルトムントは「精神的な」「難しさ」を引きずっていたようである。だが、そんな中でも、背番号23は、ゲームの行方をポジティブに捉えていた。前半を終えて、0-1のスコアは「想定内」だったという。

「なので、後半相手落ちた中で、ちょっとスペースが生まれたら、俺たちのほうが絶対に能力含めて高いものがあるんで。それを信じて。やっぱり1点取ることによってチームの雰囲気はさらに上がっていったのかなと思います」

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