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日本代表 7年前

英国人が見た韓国戦「観客が帰っても仕方ない」「ハリル、憲剛を呼べ!」

日本代表は12月16日、EAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会の最終戦で韓国代表に1-4で敗れた。永遠のライバルには逆転勝利だけでなく、逆転優勝も許してしまった。38年ぶりの韓国戦4失点、そして完敗を識者はどう見たのか。この試合中、スタジアムで取材するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。

シリーズ:英国人が見た○○戦 text by 編集部 photo by Getty Images

「韓国の方が攻撃は危険」「日本はビルドアップが遅い」

ハリルホジッチ
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は韓国相手に完敗を認めていた【写真:Getty Images】

ーー日本のスタメンが発表されました。負傷を抱えている伊藤純也も入っていますね。

「この23人の中でハリルホジッチ監督が考えているベストメンバーだと思う。ディフェンスは今日も植田が右サイドバックですけど、仕方ない」

ーーいきなり日本にPK!

「すでに2つのチャンスがあって、PKも。蹴るのは小林かな? これは本人にも大きなPKになるね。決めたら大きな自信になる。外したら不安になってしまうかも。GKの右側の下に速いボールを蹴って!」

ーーその通りの場所に蹴って先制しました!

「予想通り! おっ! おっ! 小林悠、らーららーららららー。いいPKだったね!」

ーー今日はガンバ大阪の選手が多いですね。

「中盤とセンターバックの1人がガンバの選手。そして昌子(源)もガンバのジュニアユース出身だよね。大会に勝つためにそういう連係は大事だと思う。だけど、その中から誰がW杯に出るかとなると微妙なところ。でもハリルホジッチ監督は今野(泰幸)が大好きみたいだね。長谷部(誠)が怪我でW杯出場が難しい場合は、彼がアンカーをやることになるかもしれない」

ーー日本の左サイドからチャンスを作られました。

「今日は同じサイドから何度もいい形を作られているね。韓国はそこを狙っているかも」

ーーキム・シヌクに得意のヘディングで同点ゴールを奪われてしまいました…。

「昌子のマークも甘かったけど、クロスも頭に合わせやすいボールだった。相手の背が高いからこそ、いつもより厳しくマークにつかなければいけない。日本よりも韓国の方が攻撃は危険な匂いがする。まだ始まったばかりだけどいくつも決定的なチャンスを作っているのは韓国だよね」

ーーまた日本の左サイドからビッグチャンスを作られてしまいましたね。

「日本は守備の組織があまりちゃんとしていなくて、韓国の守備から攻撃への切り替えに対応できていない」

ーー危ない!

「車屋(紳太郎)、これはレッドカードでもおかしくない。イエローカードでよかった。彼はACLでも自分のミスから今日と同じような危ないタックルをして退場になっていたよね。繰り返してはいけない」

ーーなんというフリーキックでしょう。スーパーゴールでした。

「ワオ、これは止められない」

ーー日本はなかなか攻めに出られなくなってきました。

「日本より韓国の方が冷静で、落ち着いているね。日本はビルドアップが遅い」

ーー昌子がいいサイドチェンジのボールを蹴っていますね。

「ジェラードが蹴るパスのような軌道だったね。でも、彼はベッカムでもなくジェラードでもなく、ファーディナンドのようなプレーをしてくれればいい(笑)」

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