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日本代表 7年前

ハリルJ、日韓戦で有効なプランと人選。優勝かけた一戦の注目ポイント【識者の眼】

text by 河治良幸 photo by Getty Images

中国戦は右SBで起用された植田。韓国戦では?

日本代表
韓国戦は来年3月の代表戦に向けて国内組の最後のアピールの場となる【写真:Getty Images】

 ディフェンスでは植田直通の起用法が大きなポイントになりそうだ。高さと1対1に自信を持つ植田をセンターバックに置くのか中国戦と同じ右サイドバックで起用するのか。筆者としてはセンターバックを推奨する。

 中国戦はユー・ダバオというターゲットマンが左ウィングにいたこともあり、植田の特徴をサイドで生かしやすかったが、韓国は196cmのキム・シンウクが中央におり、サイドはキム・ジンスやキム・ミヌといったテクニカルで機動力のある相手となる。そうした相手に対しては運動量が豊富で、サイドの守備に慣れている室屋成の方が安全だ。

「大きい選手なりに競りかたっていうのはあるけど、シンプルに戦って勝てる自信はある。それでも試合の入りのファーストコンタクトっていうのはすごい大事になってくるし、最初でどれだけ怖い選手かっていうのを思い知らせることが大事だと思う」

 韓国戦に向け、そう意気込みを語る植田。いきなり韓国を相手にセンターバックで起用するのは1つのリスクだが、鹿島と同じく昌子源と組めば持ち味を発揮しやすく、GKの中村航輔や室屋ともU-17、U-20、五輪代表とやってきており、不安が少ない状況でキム・シウンウクに挑めるはず。

 セットプレーの守備を考えても必要な選手であり、どちらにしても先発に入れたいところだが、サイドバックは高さのあるサイドアタッカーがいる場合のオプションとして、ここは本職で起用する方が有効と考える。

 韓国戦は来年3月の代表戦に向けて国内組の最後のアピールの場となるが、何より勝利すること。優勝のためには同点で終盤になった場合に引分けで終えるというプランを取ることも重用かもしれないが、まずはホームの大会を3つ勝利で飾り、その結果として1人でも多くの選手が候補として残る状況に持って行ってほしいところだ。

(取材・文:河治良幸)

【了】

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