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日本代表 7年前

ハリルJ、日韓戦で有効なプランと人選。優勝かけた一戦の注目ポイント【識者の眼】

text by 河治良幸 photo by Getty Images

前線で期待したい川又堅碁と阿部浩之

 前線で期待したいのが川又堅碁と阿部浩之だ。ともに北朝鮮戦と中国戦で途中出場だったが、韓国のディフェンスに対して背負いながら起点を作れるのは川又だろう。

 もともと体は強かったが、しっかりボディシェイプしながらボールがおさまるようになっており、一瞬でマークを外して受けるプレーもできる。そこからゴールに向かう迫力もあり、韓国ディフェンスにも厄介な存在となりそうだ。

 阿部は中央の堅い韓国のディフェンスに対し、ワイドから直接ゴールを奪う能力が生きやすい。もう少し左サイドに張ったところからゴールに関われればより理想的だが、韓国のディフェンスはペナルティエリアの少し外側にスペースがあることが多く、阿部が狙いやすい。

「状況にもよりますけど、GKの届かないところに速いのを打つっていうのはつねに意識しています」と語るように、ワイドな位置からグラウンダーでファーサイドを狙うようなシュートや、逆サイドから飛び込む選手に落とすようなショートクロスは韓国の屈強なディフェンスに対しても非常に有効だ。

 右サイドは小林悠が起用される可能性もあるが、やはり伊東純也の起用が面白い。スピードと縦の突破力でキム・ジンスの外側から裏をどんどん狙うことで、韓国のディフェンスを揺さぶっていけるはず。

 これまでのハリルジャパンにはライン際を縦にえぐる仕掛けがかなり少なく、サイドの1対1のシチュエーションをなかなか生かせていない現状がある。韓国戦はそのシミュレーションとしても適しており、伊東がここで持ち味を発揮して存在感を出せれば戦術的な前進になる。

 ドリブルだけでなく、サイドのロングボールに対して体を張れるので、奥行きを出しやすいメリットがある。

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