初陣でできた信頼関係。香川は先発か
16日に予定される第17節、対TSGホッフェンハイム戦でも、シュテーガー監督は、このように「選手たちの能力」を最大限に考慮しながら試合に臨むはずだ。対戦相手のユリアン・ナーゲルスマン監督が好む、“3バック+ワンボランチ”を軸とする[3-5-2]との相性を考えると、マインツ戦と同様に[4-3-3]の布陣を採用するのではないか。
そして“77分のやりとり”の後でゴールという結果を出したことで、シュテーガー監督と香川との間には、一定の信頼関係が構築されたはずだ。気持ちの込もったプレーを続けている背番号23は、引き続き、先発出場となるのではないか。
ホッフェンハイムは、今夏、セバスチャン・ルディがバイエルン・ミュンヘンに移籍したことで、ワンボランチに安定性を欠いている。今季はデニス・ガイガー、フロリアン・グリリッチュ、ルーカス・ルップらが、クラブを去ったドイツ代表に代わって、交互に中盤の底のポジションを務めている。だが、それはローテーションを組んでいるというよりは、未だにルディの代役を探して試行錯誤を続けているようだ。
よって3バックからボランチへのパスが狙い目である。マインツ戦のようなショートカウンターを狙っていきたい。また、その両脇のスペースを有効に活用していきたいところだ。トップ下での出場となれば、香川にとって2戦連続のゴールを狙うチャンスと言えるだろう。
(取材・文:本田千尋【ドイツ】)
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