ロリスが挙げたW杯で勝つための『3つの要素』
キャプテンのウーゴ・ロリスは、「勝ち目のあるグループ」だと印象を語っている。
「もちろんそれぞれの国ごとに強みや難しさがあるけれど、ドイツやアルゼンチンのグループほど厳しくはなさそうだ」
欧州予選プレーオフでアイルランドを1-5と粉砕した試合でハットトリックを決めたMFクリスチャン・エリクセンはトッテナム・ホットスパーでのチームメイトだ。
「これから彼とはW杯について語り合う機会が増えると思うよ。彼はリーダーシップがあって、プレースキックも脅威だ。ゲームメイクもできる。トッテナムで一緒にプレーするようになってからもどんどんステップアップしている」
ロリスが、タフなW杯を勝ち抜くのに必要な『3つの要素』として挙げたのは、『才能・スピリッツ・運』だ。
98年大会優勝メンバーで、現在は解説者を務めるビセンテ・リザラズは、「抽選結果を見た第一印象は、『やったね!』だった」と語っている。
「もちろん、自分が選手や監督の立場だったらまた違う反応だと思うけれど、スペインやウルグアイ、イングランドなんかと一緒になるよりよっぽど良かった」
彼が強調した、W杯攻略ポイントとは、「大会中に徐々に“上げていける”状況。自分の経験から言って、グループリーグの最初から110%を出して戦わないといけない相手より、少し弱めのチームとの対戦から入って、徐々に調子を上げていけるような状況が好ましい。次のラウンドで当たるのは強敵ばかりだからね。98年の場合は、優勝するまでにイタリア、クロアチア、ブラジルを倒さなくてはならなかった」
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