膝を痛めて欠場が続いていた元G大阪&磐田のイ・グノが16日の日本戦で復帰する模様【写真:Getty Images】
韓国代表は15日、翌日のEAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会(E-1)の最終戦・日本戦に向けて都内で練習を行った。
今回のE-1では初戦の中国戦で4バック、第2戦の北朝鮮戦で5バック気味の3バックと異なる戦術を使い分けてきた韓国代表。16日の日韓戦では「より攻撃的な布陣で臨むだろう」と、韓国メディアの記者たちは口を揃えた。
15日の練習を取材した韓国メディアの面々が「攻撃的」とするのは、4バックである。北朝鮮戦の後、DFチャン・ヒョンスが「監督からは『カウンター、それだけ気をつけろ』と言われた。(北朝鮮の)カウンターだけに気をつけて試合をしていた」と語ったように、5バック気味に構えて相手にスペースを与えない戦い方は、あくまで守備を意識したものだったと言える。日韓戦は4-2-3-1の採用が濃厚だ。
そして、攻撃陣ではかつてジュビロ磐田やガンバ大阪で活躍したFWイ・グノが復帰する見込みとなっている。膝の痛みを抱えたまま韓国代表に合流したチーム最年長の32歳は、国内合宿中に行われた高麗大学との2度の練習試合と、ベンチ入りこそしたもののE-1の第2戦までを欠場していた。
すでにチーム練習に復帰していたが、韓国代表のシン・テヨン監督は15日の練習前に行われた取材で「彼のコンディションは良くなっている。明日の試合でプレーすることにもう何も問題はない」と明かし、16日の日本戦での起用を示唆した。
イ・グノは12日の北朝鮮戦で他のベンチ入りメンバーとともにウォーミングアップにも参加していたため、途中出場の準備はできていたが指揮官から声がかかることはなかった。見出場のため他の選手たちが苦慮しているような疲労がなく、国内組中心のチーム内でも随一の経験を持ち、日本の選手の特徴を知り尽くしたベテランが日本代表の前に立ちはだかるかもしれない。
シン・テヨン監督が「何人かのJリーガーとこちらのKリーガーは一緒にプレーしていたこともある。そして現役のJリーガーたちもいる。彼らが日本での同僚たちの情報を共有してくれている」と語ったとおり、イ・グノのようなJリーグでの経験を持つ選手たちの経験が韓国代表の自信を支えている。日韓戦では日本を知る選手たちが要注意な存在となりそうだ。
(取材・文:舩木渉)
【了】