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日本代表 7年前

ハリルJ、4年前の日韓戦を再現できるか。柿谷、山口らと同じ道のりを歩むのは?

text by 元川悦子 photo by Getty Images

連続ゴールが欲しい小林。アンカーで存在感を示した今野

 とりわけ小林は、柿谷同等のインパクトを残すべく、さらなるゴールを奪いたいところ。12日の中国戦で待望の代表初ゴールを叩き出したものの、初キャップから3年で1得点というのは、欧州組の大迫勇也(ケルン)や岡崎慎司(レスター)らと比較すると物足りない部分があるのも事実。柿谷が日本を優勝に導く2ゴールを4年前の韓国戦で叩き出したように、明日の最終決戦で結果を残せるか。

「(柿谷選手のような韓国戦の複数ゴール?)狙っていきたいですし、自分のとっては最後のチャンスだと思ってるので、結果にこだわりたい。チャンスに顔を出す部分はいつも通り、フロンターレでやっているようにできているので、最後の精度を高めていければと思います」と本人も相当な覚悟を持ってラストアピールの場に挑むという。

 代表初先発だった2014年10月のブラジル戦(シンガポール)でクロスバーを直撃した決定的シュートに象徴される通り、小林は過去の代表戦でも点の取れるポイントまで繰り返し入り込んでいる。が、決めるべきところで決めきれないという課題を抱え続けてきた。

川崎では今季23得点を奪い、Jリーグでは壁を乗り越えたものの、代表でその領域に達し切れたとは言い切れない。韓国戦は小林が真の世界レベルに飛躍できるか否かの試金石。イザという時にゴールできる男への変貌と遂げてほしい。

 日本人最年長ワールドカップ目指す今野も今大会経由のロシア行きが期待される選手。井手口陽介(G大阪)とダブルボランチを組んでプレーした9日の北朝鮮戦こそ「自分の位置が低かった」と反省しきりだったが、中国戦では代表で初めてのアンカーでフル稼働。長谷部誠(フランクフルト)以上の存在感を示し、本人も「楽しかった」と充実感を吐露していた。

「ボールを奪うところは長谷部さん以上」と同じガンバの守護神・東口順昭も太鼓判を押していたが、相手の出方を確実に読んで攻撃の芽を摘むプレーの数々は、4年前の山口蛍以上のインパクトに達している感もある。仮に今野がMVPを獲得すれば、2018年ロシア大会参戦が有力になる。

 来年1月に35歳になる男は「先のことは考えなくていい。一歩一歩前に進んでいくだけ」と目先の戦いに集中しているが、大舞台になればなるほど輝く今野ならば、チームを力強くけん引してくれるはずだ。

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