国内では実力を試せず。レアル戦は格好の舞台
なんともドラマチックなシナリオが実現したことか!
UEFAチャンピオンズリーグ、ラウンド16でパリ・サンジェルマンは、昨シーズン、そしてその前、いや4年前も、つまりはこの4年で3度ビッグイヤーを掲げているレアル・マドリーと対戦することになった。
今夏バルセロナから移籍し、彼の地に多くの敵を作ったネイマールは、PSGの一員として、来年のバレンタインデーにサンティアゴ・ベルナベウのピッチに立つ。
バルセロナですでにビッグイヤーを手にした彼は、まだその栄光が未体験の、成長過程にあるクラブにおいて、己の力で頂点に到達することを最大の魅力と感じてパリにやってきた。
このレアル戦は、血が煮えたぎるような一戦になることだろう。ウナイ・エメリ監督は、「私はレアルのことはよく知っている。最悪の抽選結果なんてことはない。我々はむしろ、このようなレベルの試合を求めているんだ。我々が目標としている場所に到達するには、どんな相手だろうと倒す必要がある。次の相手がレアルだった、それだけだ」と冷静に語った。
よく知らない相手より、知り尽くしたレアルのほうが「勝ち目がある」と感じているようだ。
PSGサポーターのコメントを見ても、「上を目指すなら、強敵を倒さなくてはならないのだから良い腕試しになる」という意見が多い。今夏のビッグ補強で自分たちのチームの強さに自信満々の彼らは、日頃から「リーグアンには同じレベルで戦える相手がいない」と嘆いている。いまのPSGの実力を試せるような強敵とのガチンコ勝負に飢えているのだ。