「コンディションは良い」と長友。指揮官に一目置かれている一方課題も
リーグ戦では左サイドバックのポジションをダビデ・サントンに譲り、ダウベルトも途中出場していたために4試合出場がない。もっともその状況については、落ち着いて把握できている。
「ずっとコンディションは良かったんでね。ただ代表明けにサントンが出て、それから彼がいいプレーをしている。僕の中では悪くて出れてない、って感覚じゃなくて、コンディションも良くてプレーもここ数年の中では、満足とまではいかないですけど、しっかりとできてたなというのはあります」
もっとも、ライバルも充実してる。高身長ながら、左右両足で安定したボールコントロールが出来るサントンに、爆発的なスピードを備えるダウベルト。
「彼らのポテンシャルは僕よりも上」と言った長友は、「僕は何で勝負していくのかというのを自分の中でしっかり考えて、やっぱり取り組んでいかないと試合には出られないですよね」と課題を見据えていた。
果たして、彼はそこにどういう回答を見出すのか。スピードと運動量、そして飛び出しに見る戦術理解に関してはスパレッティ監督からも一目置かれている一方、「ハーフウェーラインより前でのプレーの選択は得意ではない」と言われてしまっている。
この日もサイドチェンジや縦パスに躊躇していたようなシーンもあったが、そういった判断の部分も着実に向上させ、結果につなげていくということが求められているのだろう。
(取材・文:神尾光臣【イタリア】)
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