パチューカで再び評価を高めつつある本田圭佑【写真:Getty Images】
本田圭佑が所属する北中米カリブ王者のパチューカは、現地時間12日に行われたFIFAクラブW杯の準決勝で南米王者グレミオに敗れたが、金髪の日本人MFには惜しみない称賛が送られている。
ミラン時代に過ごしたイタリアの『スカイ』は、パチューカのマルコ・ガルセSD(スポーツディレクター)が掲げる「フットボールの80%は分析とプランニングで、20%はチャンスが与えられたときにそれを反射的に掴みにいく準備である」という考えを例に挙げ、本田を「モットーに忠実」と称えた。
昨年夏にパチューカと契約した本田は、加入当初こそ負傷で出遅れたものの、徐々にコンディションを上げてチームの中心になっていった。メキシコ1部の前期リーグが終了してからの数週間も準備を怠らず、クラブW杯に万全の状態で挑んだ姿勢が評価されている。
また「本田は両ウィングに配球する傾向のあるパチューカにおいて、攻撃を操る支柱になっていた」とも分析されている。インサイドハーフとして左のエリック・アギーレと、右のホナタン・ウレタビスカヤの力を引き出すプレーを見せた日本人司令塔は、メキシコで輝きを取り戻した。
パチューカはグレミオに延長戦の末に敗れたため、クラブW杯では3位決定戦に回ることとなる。レアル・マドリーと対戦する可能性も残されており、本田がクラブの“世界3位”獲得に貢献すれば、評価は再び高まっていくことだろう。
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