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日本代表 7年前

英国人が見た中国戦「まるで日本のベッカムだ!」「今後も生き残れるのは…」

日本代表は12月12日、EAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会の第2戦で中国代表に2-1で勝利した。東アジアの頂点に近づく2連勝を飾ったが、国内組のみの日本代表は期待に応えるプレーだったのだろうか。この試合中、スタジアムで取材するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。

シリーズ:英国人が見た○○戦 text by 編集部 photo by Getty Images

「植田が攻撃で何ができるかも楽しみ」「2010年の代表に似ている」

ハリルホジッチ
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は多くの新しい選手にチャンスを与えた【写真:Getty Images】

ーー今日のメンバーは3日前の北朝鮮戦からガラリと変わりました。印象はいかがですか?

「今野(泰幸)は何ができるか監督もファンもよくわかっている。もし大島(僚太)、井手口(陽介)、倉田(秋)の組み合わせだと経験が少ないから、ハリルホジッチ監督は今野を2試合続けて使っていると思う。小林(悠)はやっぱり真ん中がいいね。前の試合(9日の北朝鮮戦)で途中から入っていいインパクトを残してチャンスをもらった伊東(純也)は、先発でどんな貢献ができるか楽しみ。彼は基本的に途中から流れを変えるタイプだと思うけど」

ーー鹿島で普段センターバックをやっている植田が右サイドバックに入っていますね。

「中国は北朝鮮よりフィジカルが強い。だから右が植田なのかも。モウリーニョもたまにやるよね。4バックを全員センターバックタイプにする。今回は左の山本(脩斗)もヘディングが強いから、そういう意味もあるかも。ただ、植田が攻撃でボールを持ったときに何ができるかも楽しみ。彼は今日が代表デビューだよね?」

ーーそうですね。

「植田は2015年のアジアカップのときも代表にいて、ずっと出ていなかった。だけど僕は彼のことが結構好きで、評価している。今日は土居(聖真)も山本もデビューだから、鹿島の3人が同時にデビューだね。三竿(健斗)が途中から出れば4人か。鹿島アントラーズの選手たちのモチベーションはどうかな? J1最終節で悲しみを味わった。もちろんピッチに入ったら影響はないと思いたいけど。土曜日にJ1優勝を逃して、月曜日に代表で川崎フロンターレの選手たちに会って、どんな感じだったんだろう(笑)」

ーー今日は北朝鮮戦よりもいい流れですね。

「最初の15分は、北朝鮮戦よりもずっといい感じ。日本が試合を支配しているね」

ーー今日の中盤は今野がアンカー、その前に大島と倉田という形の4-1-4-1にフォーメーションが変わっています。

「W杯も4-1-4-1の方がいいんじゃない? アンカーが長谷部(誠)、その前に山口(蛍)と井手口だね。みんな激しくプレーできて、ボールを奪うのもうまい。さらに井手口がオーストラリア戦のような、山口がイラク戦のようなゴールを決められればいい。なんか2010年の代表に似ている気がする。南アフリカW杯は阿部(勇樹)、長谷部、遠藤(保仁)の組み合わせで、阿部があまり動かずディフェンスの前に構えていた。実際、その前はダブルボランチだったけどあまりうまくいかなくて、大会直前にアンカーに阿部を置くようになってうまくいったのを覚えている。井手口のこれからは移籍にかかっているのかもしれないけど…」

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