川又堅碁は途中出場で北朝鮮戦の決勝ゴールを演出した【写真:Getty Images】
EAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会(E-1)の初戦・朝鮮民主主義人民共和国代表戦から一夜明けた10日、日本代表は都内で練習を行った。
辛くも勝利した前夜の試合で、交代出場で最終盤の劇的決勝ゴールの起点になったFW川又堅碁は「俺も最初から出たかった」と述べつつ「途中からうまく入れたのはよかった点でもある。次の試合は次の試合なので、まずは本当にコンディションとメンタルのところが一番、自分の中では重要かなと思う」と、すでに12日の中国戦に向けて気持ちを切り替えている。
「第一優先はチームの勝利にありますけど、ゴール決めないと勝てないので、ゴールに直結するような、ゴールを意識したプレーというのを心がけたい」
川又は日本代表で2年ぶりのゴールを狙っている。ジュビロ磐田で飛躍の1年を過ごした野性味あふれるストライカーは、E-1を単純なロシアW杯に向けた個人のアピールの場にするのではなく「俺は俺的にやる」と、チームを勝たせるプレーで魅せるつもりだ。
「俺はただ単に次の試合に勝ちたいので、別に覚悟とかそういうのを前置きするわけではない。中国戦に勝って、俺はこの大会優勝したいんで、ホンマに。だからもう本当に目の前の試合を、1試合1試合して、で、最後にしゃべりましょう、みんなで」
E-1が終わった時に川又は何を感じ、何を話すのか。10日は胸に秘めた思いを多くは語らず、こう言い残し去っていった。
「俺は(磐田の)納会を抜けてここに来ているんで。俺の時間は(3日の午後)8時半で止まっている。あと2試合、終わったらまた聞いてください。何か見えているかもしれない。決まった? カッコイイ!」
(取材・文:舩木渉)
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