日本代表デビュー戦ながら好プレーを見せたGK中村航輔【写真:Getty Images】
9日、味の素スタジアムでE-1選手権の北朝鮮戦を迎えた日本代表。海外組とクラブW杯に参加している浦和レッズを除いた国内組のみの編成で同大会に臨んでいるが、FIFAランク114位のチームを相手にした初戦は苦しい試合となった。
日本はボールを支配していたもののほとんどチャンスを作れない状況が続く。むしろ決定機の数は北朝鮮のほうが多い試合展開となった。
そうした状況のなか、大活躍を見せたのが柏レイソルのGK中村航輔。24分、フリーキックの流れから北朝鮮の選手が振り向きざまに振りぬいたシュートを鮮やかにセーブすれば、68分にはクロスから放たれたヘディングシュートを横っ飛びでかき出す。
キャッチングにいく場面と弾く場面の判断もはっきりしており、この試合がA代表デビュー戦となった22歳の守護神は終始安定感のあるプレーを披露した。
69分には日本DFの裏に抜け出し、中村と1対1の状況になったパク・ミョンソンがシュートをふかしてくれた場面もあった。運が良かった部分もあるが、素早い飛び出しで相手にプレッシャーを与えた中村の動きも見逃せないだろう。
全体を通して準備していたゲームプランを実行できていたのは北朝鮮だっただろう。それでも勝利を収めたのは日本。チーム全体に安心感を与えていた中村は、ロシアW杯に向けて大いにアピールに成功したと言えそうだ。
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