未知数。だが、はまる可能性も秘める土居聖真
鹿島の下部組織から2011年にトップ昇格し、4年目の14年から主力に定着して昨年は浦和をチャンピオンシップで破ってのJ1優勝にも貢献。クラブW杯では1得点3アシストの活躍を見せるなど確かな実力を示していたが、これまで代表から声がかかることなく、今回の追加招集でようやくチャンスが巡ってきた。
「追加ではありますけど、来たからにはしっかりと爪痕を残して帰れたら」
そう語る様に、唐突の知らせにまだロシアW杯への明確なアピールまでは思い描いていない。しかし、鹿島でのプレーをベースに攻撃のアクセントを付ける役割ができれば、東アジアのライバルを相手に勝利に導く貢献ができるというプレーイメージはすでに出来上がっている様だ。その先には当然、アシストやゴールという結果があるのだろう。
今季の鹿島では[4-4-2]の2トップ、金崎との関係から見れば[4-4-1-1]のセカンドトップで起用されることが多かった。しかし、そこで土居が見せたのはパスやミドルシュートといった攻撃センスだけでなく、中盤の空いたスペースを的確に埋めるなど、単純にハードワークとは違うピンポイントのカバーリングやプレスバックで効果をもたらせる選手でもある。そうした特性をハリルホジッチ監督が求めるハイプレスや3つの高さのブロックの中で、どう生かして貢献できるのか未知数だが興味深い部分でもある。
鹿島での基本ポジションが示す通り攻撃センスがあると言っても、清武とはタイプも異なる。ただ、隙があれば裏を狙う“ハリルジャパン”の攻撃陣には非常に有効なアクセント役としてはまる可能性もあり、大島僚太(川崎フロンターレ)などとの組み合わせはチームに新たなソリューション(回答)をもたらすかもしれない。また左サイドもこなせる選手であり、FWとMFの両方を兼ねるマルチロール枠としてアピールできれば、追加招集からのフルメンバー定着というシナリオが現実になる可能性も十分にあると考えられるのだ。
(文:河治良幸)
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