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日本代表 7年前

日本代表、怪我人続きで前途多難。E-1でカギになる「追加招集組」3選手の突き上げ

text by 河治良幸 photo by Getty Images for DAZN

強いメンタルでアピールを誓う室屋成

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積極的な姿勢を見せている室屋成【写真:Getty Images for DAZN】

 室屋成は23歳だが、昨年夏のロンドン五輪にも出場した期待のサイドバックで、クラブでは右が本職だが、左でも機能できる。特に大柄なわけではないが守備の“デュエル”に強く、ライン際ではただでは抜かせない強いメンタリティも備えた選手だ。クロスの精度に課題があるものの、2日目のゲーム形式のトレーニングでは阿部浩之のゴールをアシストするなど、攻撃面でも意欲的な姿勢を見せている。

「追加で入りましたけどチャンスだと思いますし、とにかく自分のできることを全力でやろうかなと思っています」

 30歳の西に代わり招集された室屋は20歳で初選出の初瀬亮(ガンバ大阪)と競争することに。2日目の練習では北朝鮮戦に向けたレギュラー組と見られる側に入っており、いきなりアピールのチャンスが巡ってくるかもしれない。早速、右サイドハーフの小林悠などと話し合ったという室屋のメンタル面の強みはそうした積極的なコミュニケーションにも表れている様だ。

 練習の中でビルドアップの関わり方を指摘された室屋。ただ高い位置に張るのではなく、センターバックの高さに近いポジションで受けて、相手のサイドハーフが食いついてきた裏に出すことなど指摘を受けたが「1つの崩し方の案だと思う。そういうのは状況によってじゃ変わるものなので。そこまで絶対これって形だとは思っていない」と語る様に、監督の指示をただ鵜呑みにするのではなく、自分の中で消化して選択肢に入れて行こうという姿勢も室屋らしい。

 今回のE-1で活躍したとしても本来は酒井宏樹(マルセイユ)や酒井高徳(ハンブルガーSV)、左にも長友佑都(インテル)という海外組の常連メンバーがいることは強く意識している。それでも「そこに自分が割って入れる様に、とにかくアピールしようかなと思っています」と前向きに語る。持ち前の運動量と局面の強さを武器に、高い位置のプレッシャーから粘り強い対人守備まで発揮し、さらにクロスからチャンスを演出できれば勝利に導く活躍とともに、ロシアへの視界が前方に開けてくる。

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