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日本代表 7年前

昌子源、今こそ示すべき成長の跡。出番なくとも刺激得た欧州遠征、E-1で問われる真価

text by 元川悦子 photo by Getty Images

E-1は「悔しさ」をぶつける舞台に

 北朝鮮戦の予想メンバーは、GK中村航輔(柏)、DF室屋成(FC東京)、三浦と守備陣の3人が初キャップ。左サイドバックに車屋紳太郎(川崎)、ボランチに国際Aマッチ90試合の今野泰幸と2017年ハリルジャパン8試合出場の井手口陽介のガンバ大阪コンビ、前線に金崎夢生(鹿島)と小林悠(川崎)と倉田秋(G大阪)という年長者たちが陣取ってはいるものの、彼らを効果的に動かすのも昌子の統率力と指示力による部分が大だ。24歳のセンターバックの一挙手一投足が日本の命運を左右すると言っても過言ではない。

 とはいえ、一時は吉田麻也(サウサンプトン)のパートナー筆頭と位置付けられていた彼も、10月のニュージーランド(豊田)・ハイチ(横浜)2連戦で槙野智章(浦和)の猛烈な巻き返しにあい、11月のブラジル(リール)・ベルギー(ブリュッセル)2連戦はまさかの出番なしに終わった。「2試合のうち1試合は昌子を先発させるだろう」という周囲の見方も多かっただけに、本人もショックが大きかったに違いない。

 だからこそ、その悔しさをE-1選手権にぶつけ、日本をタイトルへと導ける大黒柱に飛躍を遂げなければならない。彼自身もその自覚は人一倍強い。

「自分がいいプレーをしようと思って入るとうまいこといかない。鹿島で試合に出始めの時もそうやったけど、チームがまず勝つことを考えたら自然といいプレーができる。個人の評価ばかり考えてチームが負けたら、それこそ評価もくそもない。

 3つ勝って優勝することが一番大事。それを意識した時にそれぞれがいいプレーをしてチームを勝利に導けると思います」と昌子はフォア・ザ・チームを第一に考えていくという。

 ディフェンスリーダーにとって最大のチーム貢献は、相手を無失点に抑えること。「失点をゼロに抑えれば負けない」と彼もコメントしていた。そのためには、対峙する相手を確実に止め、スピーディーな攻撃につながるインターセプトを可能な限り増やすことが肝要だ。それを実践して、昌子からレギュラーを奪ったのが槙野である。

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