元サガン鳥栖のキム・ミヌは韓国代表がW杯で結果を残せると信じている【写真:舩木渉】
韓国代表は8日、翌日のEAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会(E-1)の初戦・中国代表戦に向けて練習を行った。
昨年までサガン鳥栖に所属していたキム・ミヌは「すごく気持ちは楽だし、楽しみです」と、久々の日本でのプレーが待ちきれないようだ。今年2月にAFCチャンピオンズリーグで水原三星ブルーウィングスの一員として川崎フロンターレと対戦して以来、11ヶ月ぶりに帰ってきた。
それと同時に兵役に就く前、自身最後の代表活動がE-1になる見込みということもあり、来年のロシアW杯に向けて「僕にとってはすごく大事」ともキム・ミヌは語る。
韓国代表はロシアW杯で、ドイツ、メキシコ、スウェーデンという強豪ぞろいのグループに振り分けられた。元鳥栖の27歳は「誰が見ても(韓国が)一番弱いと思う」と分析する一方で、「サッカーはどうなるかわからないし、ボールは丸い」と“下剋上”も可能と考えているようだ。
W杯で勝ち上がるためにも「この大会が、韓国にとってすごく大事」と期するものは大きい。2017年7月に就任したシン・テヨン監督のもと、韓国代表の状態は確実に上向いており「しっかりみんな守備で走らないといけないし、監督が選手たちを信じてくれるので、そういうところが本当に大きい」とキム・ミヌも手応えを感じている中で迎えるのが、連覇を目指すE-1になる。
韓国は11月に、W杯で日本と同組になったコロンビアを2-1で下し、同じくW杯に出場するセルビアとも1-1で引き分けた。「11月の代表戦で結果もそうだし、いい雰囲気を残せた。本当にすごく大きかったと思います。あの2試合は韓国のサッカーを見ている人たちの力になったと思うし、(チームの)雰囲気もすごく良かったので、その雰囲気をこの大会でも続けられるようにしたい」とキム・ミヌ。
韓国にとっても欧州組がいない今回のE-1は、東アジアでプレーする選手たちにとって大きなアピールのチャンスになる。先述の通り調子は上向きで、自信を持って全力で優勝を狙いにくるに違いない。
(取材・文:舩木渉)
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