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香川真司 7年前

香川真司は先発予想。ドルト、レアル戦で見つけた「4つの萌芽」を伸ばせるか

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「かすかな希望」を育てるためのブレーメン戦

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香川真司は2シャドーの左で先発か【写真:Getty Images】

 改善の兆しはある。12月7日付の『ビルト』電子版は、レアル戦を「かすかな希望としての1つの敗北」と報じた。

 敗戦の中に“4つのポジティブなこと”を見出している。

 シュメルツァーが今季ベストの成果を示したこと、シャヒンが語ったメンタリティ、オーバメヤンが得点力を取り戻したこと、そして“新布陣”=[3-4-3]の中でチームが明らかにより安定したような印象を与えたこと。

 これらの事象を、『ビルト』電子版は、ブレーメン戦で未勝利シリーズの終わりを望むための良い根拠、としている。

 ブレーメンは現在17位に低迷しているが、FWマックス・クルーゼを中心とするショート・カウンターには要注意だ。2日に行われたレバークーゼン戦でケヴィン・フォラントに許したような、ディフェンスラインの背後を簡単に取られるようなことは避けたい。守備時にラインの高低は試合状況に応じて柔軟に判断し、[5-4-1]のブロックでしっかりとバイタルエリアを固めたいところだ。

 チームとしては攻守の切り替えが少し遅く、全体が間延びする傾向がある。レアル戦に続いて、香川は2シャドーの左で先発することが予想される。攻撃のタクトを振るうためのスペースは十分に確保できるはずだ。長短織り交ぜたパスで相手を揺さぶり、ダイレクトプレーで敵の守備陣に穴を開けたい。カウンターのチャンスがあれば、躊躇なくクリスティアン・プリシッチやオーバメヤンのスピードを活かし、最短距離でゴールに迫って差し支えないだろう。

 降格圏内に沈むブレーメンは、久しく遠ざかっていた“勝ち点3”をもぎ取るには格好の相手。茨の道に戻らないよう、レバークーゼン戦で再生が始まり、レアル戦で伸びた「かすかな希望」の萌芽を、ここでしっかりと育てたいところである。

(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

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