チョン・ウヨンは今年の夏に古巣ヴィッセル神戸に復帰する可能性があった【写真:舩木渉】
韓国代表は8日、翌日のEAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会(E-1)の初戦・中国代表戦に向けて練習を行った。
現在中国の重慶力帆でプレーしているチョン・ウヨンは、2011年から2015年までJリーグでプレーしていた。「日本語忘れちゃった」ととぼけるが、流暢な日本語でインタビューに答えた。いまでも「いつも結果とかは見ているし、気にしています」とJリーグのチェックは欠かさない。
中国では「昨年は全部出ていたけど、今年の最初9試合くらい連続で出られなかった」という通り、順風満帆ではなかった。今季は開幕戦にフル出場した直後の第2節から第10節まで、出番を失った。第11節からはレギュラーを奪回したが、夏には移籍の可能性もあった。
チョン・ウヨンは夏に古巣のヴィッセル神戸へ復帰する可能性があったという。しかし、「それ(神戸への復帰)も含めて本当に色々考えたんですけど、結果的に(重慶力帆で)試合に出られて良かったと思う」と語る。
それでも「本当にいつJリーグに戻ってもいいと思っているし、チャンスがいつになるかわからないんですけど、いつも思っています」と、将来のJリーグ復帰を匂わせた。
韓国代表と日本代表は16日に対戦する。「ほとんど知っている選手」と、やはり日頃からJリーグをチェックしているだけあり、予習はバッチリ。「日本は本当にみんな技術を持っている選手が集まっている。(今季の)MVPの小林(悠)選手とか、すごくいい選手が多い」と具体名も口にした。
京都サンガF.C.からジュビロ磐田、神戸と3クラブを渡り歩き、どのクラブでも愛されたチョン・ウヨンは、3年ぶりとなる日本のピッチで成長した姿を見せてくれそうだ。
(取材・文:舩木渉)
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