片山瑛一はJ屈指の飛距離を誇るロングスローを武器にアシストを量産してきた【写真:Getty Images for DAZN】
セレッソ大阪は8日、J2のファジアーノ岡山からFW片山瑛一の完全移籍加入を発表した。
片山は早稲田大学出身のFWで、弾丸のようにゴール前まで届く強烈なロングスローや、DFにまで対応するユーティリティ性を武器にプロ生活4年間でJ2通算146試合15得点を記録していた。
大学4年次は怪我のためほどんどプレーできなかったが、J2で研鑽を積み、自身初のJ1の舞台に立つチャンスを手にしている。C大阪には早稲田大学の後輩にあたるFW山内寛史も在籍している。
移籍に当たって片山は、C大阪の公式サイトで「このたび、ファジアーノ岡山より加入することになりました片山瑛一です。セレッソ大阪という素晴らしいクラブの一員として戦えることを嬉しく思います。1日でも早くチームに貢献できるように、日々向上心を持ってチャレンジし続けていきます。応援をよろしくお願いします」とコメントしている。
また、4年間を過ごした岡山の公式サイトには長文で感謝のメッセージを寄せた。
「このたび、セレッソ大阪に移籍することになりました。大学では注目されているような選手ではなく、ましてや大学4年時には、怪我をして思うようにプレーができていなかったにもかかわらず、プロサッカー選手になる機会を与えてくださったファジアーノ岡山、そして、温かく迎え入れてくださったファン・サポーターの皆さんには心から感謝しています。
プロ生活をスタートさせてからは、J1昇格という目標に向かって急成長しているファジアーノ岡山の一員として、少しでもチームの力になろうと、がむしゃらに走り続ける日々でした。
昨年、みんなの力で辿り着いたJ1昇格プレーオフ。雨が降りしきる中、湯気が立ち昇るほどの熱気、目に見えるかのような岡山の街のうねり、そして、それでも目標に届かなかった悔しさはこの先ずっと忘れません。その悔しさを胸に挑んだ今シーズンでしたが、J1に昇格させることができず、申し訳なく思っています。
そのような中でファジアーノ岡山を離れることはとても悩みました。しかし、プロサッカー選手として、これまでもそうしてきたように、自分のさらなる可能性を信じ、新たな環境で大きなチャレンジをしたいと思い、決断に至りました。
クラブは変わりますが、『子どもたちに夢を!』という気持ちを忘れずに、人としても、サッカー選手としても大きく成長した姿を皆さんにお見せできるよう走り続けます。4年間、本当にありがとうございました」
【了】