サンダーランドのダンカン・ワットモア【写真:Getty Images】
イングランド・チャンピオンシップ(2部)のサンダーランドでプレーする元U-21イングランド代表FWダンカン・ワットモアに、スペインの名門レアル・マドリーから“予想外”のメッセージが届いた。英メディア『BBC』が伝えている。
ワットモアは、サンダーランドがプレミアリーグで戦っていた昨年12月に膝の十字靭帯を負傷して長期離脱を強いられることになった。約10ヶ月を要して復帰を果たしたが、わずか6試合で再び同様の負傷に見舞われ、今シーズン中の復帰は絶望的になるという悲劇に見舞われてしまった。
そのワットモアに、マドリーから激励の手紙が届いた。父親がSNSで公開した手紙には、「フロレンティーノ・ペレス会長とレアル・マドリーで働く全員が君の膝の負傷の早期回復を祈っている」と記され、ペレス会長およびクラブ幹部のエミリオ・ブトラゲーニョ氏が署名している。
「この手紙を受け取ったのは本当にサプライズだったが、信じられないほど素晴らしい行為だ。ダンカンは本当に勇気づけられた」と父親はコメントし、マドリーへの感謝の思いを表した。
だが、プレミアリーグでのプレー経験もあるとはいえ決して有名選手ではなく、マドリーとの繋がりも特にないワットモアにこの手紙が届いた理由に心当たりはないという。「世界的に有名選手だったとすれば分かるかもしれないが…」と父親は首を傾げている。
父親の推測によれば、ワットモアがチャリティープロジェクト「コモンゴール」への参加を表明したことがその理由かもしれない。このプロジェクトはプロサッカー選手が給料の1%をチャリティー目的で寄付するというもので、日本の香川真司も参加している。マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表MFフアン・マタがその提唱者であり、スペインメディアでも注目を集めている。
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