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香川真司 7年前

香川真司、レアル戦は「最高のトライをしたい」。分水嶺に立つドルトムント

text by 本田千尋 photo by Getty Images

今シーズンの分水嶺に立つBVB

 グループHを現状の3位で終えることができれば、BVBは、ヨーロッパリーグの決勝ラウンドに回ることができる。だが、久しく勝利から見放されているチームの状況を考えれば、レアル戦ではEL云々ではなく、「穴の中から抜け出すため」の何かを掴みに行くことの方が重要なのではないか。

 まだグループを首位で通過する可能性が残されているレアルも、何よりスペイン国内での低迷から抜け出そうと戦ってくるだろう。ベルナベウで勝利できれば、「流れ」をひっくり返すためには最高の結果だが、そう簡単には行きそうにもない。

 マリオ・ゲッツェに続いてゴンサロ・カストロも負傷離脱したことで、先発が予想される背番号23は、「積極的にトライしたい」と意気込む。

「勝っても負けても、ほとんど意味がないので、サンティアゴ・ベルナベウでレアル、最高のシチュエーションですし、そのシチュエーションに対して、僕たちは勇気を持たないと、最悪な結果に終わると思うので。

 今のチーム状況を考えると、僕たちが相手をリスペクトし過ぎるとおそらく、ボコボコにやられて、中身のないゲームになっちゃうので。どれだけ勇気を持って戦えるか。そのためには、まずは僕がしっかりと個人的にはいい準備をして、最高のトライをしたいな、と。それを自分に言い聞かせて、やるだけです」

 今シーズンの分水嶺に立つBVB。5日の午前、ドルトムント空港から、「流れ」を引き寄せるために、マドリードへと飛び立った。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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