ドルトに芽生えたわずかな“希望”
消化試合で終わらせるつもりはない。12月6日に行われるチャンピオンズリーグのグループH最終戦、サンティアゴ・ベルナベウに乗り込むボルシア・ドルトムント。対戦相手は、言わずと知れたレアル・マドリーだ。
既にグループステージ敗退が決まっているBVB。だが、選手たちの闘志に衰えはない。
アンドレ・シュールレは、レアル戦を「大きな挑戦」と位置付けた。
「僕たちは走らなければならない、闘わなければならない、1対1に勝たなければならない、決定機を作り出さなければならない。一歩一歩、穴の中から抜け出すためにね」
2日に行われたブンデスリーガ第14節、対バイヤー・レバークーゼン戦を1-1のドローに終えたドルトムント。ついぞ10人になった相手に勝ち越すことは出来なかったため、前進したとは言い切れない。
しかし、2戦連続で敗北を免れたのも事実。決して後退してはいない。土俵際で踏み止まっている。土壇場で繰り出した“新布陣”=わずかな希望が芽生えてもいる。
香川真司は「流れ」を引き寄せるために戦うつもりだ。
「もちろんプレッシャーは、とてつもなく、勝てなければ勝てないほどありますけど、ただ本当にこれをいい方向に流れを持っていくのも、自分ら次第ですし、もちろんチームですけど、ただそれを先導を切って誰がやるんだっていうのは、その流れはやっぱり、引き寄せるのもやっぱり、ひとりひとりだと思っているんで、そのひとりひとりが、たくさん増えれば、自然と僕たちは勝てると思っているし、そのひとりになれるように、自分自身は前を向いて、レアル戦に臨みたいと思います」