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日本代表 7年前

金崎夢生、勝負のE-1選手権へ。不言実行の男がハリルJで見せたい雄弁な仕事

text by 元川悦子 photo by Getty Images

E-1選手権はW杯へのラストチャンスか

5日の練習で主力組とみられた面々。
5日の練習で主力組とみられた面々。

 とはいえ、大迫以外は誰がロシアワールドカップの1トップ要員に滑り込んでもおかしくないのが実情だ。金崎にもロシア行きの可能性がないとは全く言い切れない。

 本人も以前「慎司さんや清武のようなうまい選手とサッカーをやるのが楽しい。彼らとまた一緒にプレーしたい。もちろんワールドカップも行けるものなら行きたい」と代表への秘めた思いを吐露したことがあった。

 それは今も変わっていないはず。メディアの前では多くを語らないため、現在の心情は推し量ることしかできないが、エネルギッシュかつアグレッシブなパフォーマンスが彼のメンタリティを物語っている。今回のE-1選手権は世界の大舞台へ行くためのラストチャンス。ここまで地道に蓄えてきた力を今こそ遺憾なく発揮するしかないだろう。

 金崎に求められるのは、まずゴールという結果。今季J1ではリーグ終盤の浦和レッズ、柏レイソル、ジュビロ磐田戦で3試合不発に終わり、王手をかけていた鹿島を連覇へと導くことはできなかった。とりわけ、12月2日の最終節・磐田戦は1点を取っていればタイトルを得られただけに、自らの力不足を痛感したことだろう。

 その悔しさを思う存分、ぶつけるべき場所がE-1選手権だ。今回は今季22ゴールを挙げた杉本の欠場が濃厚で、得点王の小林も主に右サイドで使われる。追加招集の川又堅碁(磐田)も控えてはいるものの、やはり最前線で圧倒的存在感を示せるのは金崎だろう。

 彼にはドイツ・ブンデスリーガ1部のニュルンベルク、ポルトガル2部・ポルチィモネンセでの国際経験があり、泥臭く相手とぶつあり合いながらゴールを奪う術を体得している。それを高く評価しているから、ハリルホジッチ監督もスタメン抜擢に踏み切ろうとしているのだ。

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