現在横浜F・マリノスに所属するMFマルティノスとオランダ時代からの親友だというポルトガル生まれのオランダ人FWエウソン・ドゥ・ロサリオ・アルメイダが、Jリーグでのプレーを熱望している。オランダ3部『トゥウィーデ・ディビジ』の公式サイトが伝えた。
アルメイダはポルトガルの首都リスボン生まれながら、オランダの名門ユトレヒトの下部組織で育ち、オランダ2部のFCエメンでプロデビューを飾った。マルティノスとはこの時に知り合い、いまでも「親友」としして良好な関係が続いているとのこと。現在はオランダ3部のエクセルシオール・マースルイスに所属している。
11月10日から18日にかけてJ2の水戸ホーリーホックに練習参加したというアルメイダは、5回の練習と鹿島アントラーズとの練習試合に出場したとのこと。「鹿島は今年、得失点差でリーグタイトルを逃したチームで、昨年はクラブW杯に出場していた。僕は慣れる必要があった。オランダでプレーするのとは違う。言語は障壁になったけれど、彼らは僕に一生懸命英語を話そうとしてくれた」と、日本での日々を振り返る。
この練習参加のチャンスも、マルティノスとその代理人がアレンジしてくれたとアルメイダは明かしている。「僕はいつも28歳までに海外(オランダの外)でプレーしたいと言ってきた。今はもう27歳で、時間が尽きている(笑)。水戸ホーリーホックは僕の映像をYouTubeで見て、僕自身を証明する機会を与えてくれた」と語った。
そして水戸への練習参加で、日本でプレーしたいという思いが強くなったとも語る。「僕は日本でサッカーをしたい。美しい国で、人々は互いをリスペクトし合っていて、皆親切だ。清潔だし、食べ物は本当に美味しいし、僕は寿司が好きでね。うまくやっていけると思う。クエンティン(マルティノス)から紹介された元ヘーレンフェーン・ユースのトーマス・ベッカー(ヴィアティン三重=JFL)も日本にいる。とにかくどうなるか見てみないとね。もうすぐ夢を実現できると願っているよ」とアルメイダは述べている。
「トレーニングのレベルは高かった。ボールを受けて、返す。1タッチ、2タッチしたら、もういない。本当に選手全員が高い能力を持っているように見えた。1対1を仕掛けるのは難しいね。物事がどう進むか見てみよう。彼ら(水戸)は僕に満足しているようだった。1月には明確になるだろう。エクセルシオール・マースルイスとは問題ない。冬に退団するだろうと伝えて約束もしてある。クラブには検討してもらって感謝しているよ。シーズン中に8日間も日本へ行くチャンスを提示してくれたんだから」
昨季終盤に負った足首の怪我による長期離脱からの復帰だったことと、11月に来日していたことが重なって今季の出場数は伸びていないが、アルメイダは日本行きへの思いが強く、すでに所属クラブに退団の了解も取りつけている様子。主戦場は右ウィングで、スピードと縦への突破力を武器にしている。「FCエメン時代から友情が始まった親友の1人」というマルティノスとJリーグで共演することは叶うだろうか。
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