スヴェン・ミスリンタート氏【写真:Getty Images】
先月までボルシア・ドルトムントでスカウトを務めていたスヴェン・ミスリンタート氏が同クラブに所属する日本代表MF香川真司発掘の裏側を告白している。
ミスリンタート氏は2007年から2017年11月までドルトムントのスカウティング部門で働いた。そんなミスリンタート氏が独紙『ビルト』の取材に対し香川を獲得するまでの経緯を語っている。
同氏は「(香川の代理人である)トーマス・クロート氏が助言をくれたんだ。当時私はまだスカウティング部門での経験が浅く上司に相談したら2部の日本人を獲得しようということになった。その後シンジを視察するために6度も日本に足を運んだよ」と2010年に当時セレッソ大阪に所属していた香川獲得のいきさつを話した。
45歳のミスリンタート氏はFWピエール=エメリク・オーバメヤンの獲得にも尽力したようで「我々はロベルト・レバンドフスキの後釜としてピエールを調査していたが彼はレバンドフスキとは違った長所を持っていた。だから彼を獲得するまでには少し時間がかかったね。結局サイドアタッカーとして獲得する事を決めたんだ」と語った。
そんなダイヤの原石を発掘したミスリンタート氏は12月1日付けでアーセナルのスカウト部門へ移籍が決まった。「新しい挑戦を楽しみにしている。もし私と妻がロンドンでの生活が気に入れば今後アーセナルで10年、12年過ごすことも想像できる」と話している。
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