U-20アルゼンチン代表としてU-20W杯にも出場したラウタロ・マルティネスの去就はいかに【写真:Getty Images】
今年夏の移籍市場ではFIFAによる補強禁止処分により新たな選手と契約できなかったアトレティコ・マドリーだが、来年1月には積極的な補強を敢行すると見られている。
すでにチェルシーから、かつてのエースFWジエゴ・コスタの復帰が決まっている。現在3位につけているアトレティコにとって、14試合で23得点は不十分で、得点力強化が急務だ。
そこで獲得を目指しているのは、ディエゴ・シメオネ監督の母国アルゼンチンで代表の将来を担うと期待されている20歳のFWラウタロ・マルティネスである。今年のU-20南米選手権で得点王に輝いた逸材には高額なオファーを提示すると見られている。
しかし、契約間近と思われていたL・マルティネス獲得は予想以上に難航するかもしれない。同選手が所属するアルゼンチンのラシン・クラブのビクトル・ブランコ会長は「アトレティコから移籍金1275万ユーロ(約17億円)と将来売却した際の収益の10%というオファーを受け取ったが、それは拒否した」と、同国紙『オレ』に対して明かした。
フェルナンド・トーレスに退団報道もあり、特練力不足を解決したいアトレティコにとってFWの補強は欠かせないミッションになる。L・マルティネスはアルゼンチン1部で今季5試合3得点とハイペースでゴールを決めている逸材で、ラシン・クラブとしても安売りするつもりはなさそうだ。
【了】