バイエルン・ミュンヘン前監督のカルロ・アンチェロッティ氏【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘン前監督のカルロ・アンチェロッティ氏は、母国イタリアの代表監督に就任する可能性を否定した。イタリア『Rai2』の番組で語っている。
ロシア・ワールドカップ予選でまさかの敗退に終わり、60年ぶりに本大会出場を逃す事態となったイタリアは、先月15日にジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督を解任。チーム再建に向けた新たな監督を探している。
新監督候補としてはアンチェロッティ氏や、現チェルシーのアントニオ・コンテ監督、現ゼニト・サンクトペテルブルクのロベルト・マンチーニ監督など、数人の大物イタリア人監督が候補に挙げられていた。
だがアンチェロッティ氏は、代表監督の仕事には関心がないことを強調した。「イタリアの皆さんが私を望んでくれることは光栄だ」としながらも、「それは仕事を変えるということだ。私はクラブチームの指揮を続けていきたい」とコメントしている。
「イタリアのサッカーは問題を抱えており、私だけで解決できるものではない。システムの問題だ」とアンチェロッティ氏。「現時点ではイタリアのサッカー選手は、スペインやドイツやイングランドと同じレベルにはない」と厳しい言葉を述べた。
一方、先日監督を交代したミランも、アンチェロッティ氏を来季からの新監督候補の一人としているのではないかと噂される。「ミランの新オーナーから連絡が来たことはない」と話すアンチェロッティ氏だが、「イタリアに戻りたいとは思う」とセリエAクラブへの復帰に意欲的な様子は見せている。
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