惨敗の記憶残るコロンビアだが……
ロシアワールドカップ(W杯)における日本代表のグループリーグの対戦相手はコロンビア、セネガル、ポーランドに決まった(H組)。どこもランキング的には“格上国”。日本はポット4なので当たり前だが、抽選後のヴァイッド・ハリルホジッチ監督の表情やコメントからも見て取れるように、対戦のイメージがしやすい3ヶ国になったのではないか。
コロンビアはブラジルワールドカップの3試合目で完敗し、厳しい現実を突きつけられた相手。だが、今回は最初に当たれるということで、まさに半年間の準備の成果を2試合目、3試合目以上に発揮しやすい。大げさに言えばコロンビア戦のための半年間を過ごしていくと言っても過言ではない。偶然にもハリルホジッチ監督は抽選会前にコロンビアの試合を観ていたというが。
[4-4-2]をベースとし、前線にはエースのFWラダメル・ファルカオ(モナコ)、右サイドにクアドラード(ユベントス)、左にハメス・ロドリゲス(バイエルン)と世界的にも名の知れたアタッカーがいる。一方で、例えばフランスのキリアン・ムバッペやブラジルのガブリエウ・ジェズスのようなオフェンシブな“超新星”が出てきているわけではない。
強いてあげるならセリエAでプレーする26歳のドゥバン・サパタ(サンプドリア)はパワフルなFWでファルカオとの相性も悪くはない。カルロス・バッカ(ビジャレアル)やルイス・ムリエル(セビージャ)も一瞬気を抜けばゴールを仕留められる危険性は高いが、基本的にはファルカオ、クアドラード、ハメスの3人をケアしながら、流れの良い時間帯にゴールを狙いたい。
守備陣は本田圭佑の元チームメートでもあるクリスティアン・サパタ(ミラン)とダビンソン・サンチェス(トッテナム)という屈強なCBコンビを中心に右サイドバックは1対1に滅法強いサンティアゴ・アリアス(PSV)が構える強力なセクション。ただ、フランク・ファブラ(ボカ・ジュニオルス)の左サイドはやや弱いため、対面する日本の右サイドを誰が担うかは重要なポイントだ。
現在は浅野拓磨と久保裕也、11月の欧州遠征は外れたが本田圭佑が選択肢となるポジション。12月開催のE-1選手権で突破からのクロスやミドルシュートが武器の伊東純也やタイミングの良い飛び出しに定評のある小林悠が大きなアピールに成功すれば面白い存在になってくるだろう。