指揮官の今後がメディアの「ネタ」に
危機的な状況が続くボルシア・ドルトムント。11月25日に行われたブンデスリーガ第13節、対FCシャルケ04戦を4-4のドローに終えたことで、リーグ戦では6戦連続未勝利となった。およそ2ヶ月に渡って、勝ち星から遠ざかっている。この期間で唯一の白星は、10月24日に開催されたDFBポカール2回戦、対1.FCマクデブルク戦のみである。チャンピオンズリーグは11月21日のトッテナム戦で敗れたことで、グループステージ敗退が決定。暗く長いトンネルを抜け出せずにいる。
成績不振のピーター・ボス監督の去就は、相変わらず独メディアにとって格好のテーマだ。『ビルト』紙によれば、BVBには緊急プランがあるのだという。かつて06/07シーズンにVfBシュトゥットガルトをリーグ優勝に導いたことのあるアルミン・フェー氏をシーズン終了までの暫定監督とし、来季からは現在TSGホッフェンハイムを率いるユリアン・ナーゲルスマンを迎える、というものだ。
しかし、トッテナム戦の前に同紙が後任として挙げていたヴェルト・ファン・マルバイク氏の名前は、今ではどこにも見当たらない。メディアは“後任者”について、いくらでも書き立てることができるが、やはり実際のところは分からない。
“レヴィア・ダービー”で4点差を守り切れずドローに終えてなお、指揮官の更迭に至らなかったのは、この時期に空いている適切な後任者が見つからないから、というシンプルな理由なのだろう。よって12月2日の第14節、バイヤー・レバークーゼン戦以降の試合で、よほどの大敗でも喫しない限り、年内はアヤックスから引っ張ってきたオランダ人監督が指揮をとるのではないか。
再び中2日、3日での過密日程が続くことを考えれば、もはやウインターブレイク前に、監督交代のタイミングを見出すのは難しい。12月20日に予定されるDFBポカール3回戦、アウェイでの対バイエルン・ミュンヘン戦=年内最終戦が、文字どおり“最終決戦”となるのではないか。