ヴァンヤ・ミリンコビッチ=サビッチ【写真:Getty Images】
イタリア1部トリノに所属するGKヴァンヤ・ミリンコビッチ=サビッチのフリーキックが話題になっている。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えた。
トリノは現地時間29日、国内カップ戦で2部のカルピと対戦して、2-0の勝利を収めている。
ミリンコビッチ=サビッチは試合終了間際、敵陣に上がってフリーキックを担当した。ゴールまでおよそ30メートル。右足で放ったシュートは、コースがやや甘かったものの、あまりの威力に相手GKは反応しきれず、クロスバーを直撃。惜しくも決まらなかったが、対戦相手と観客を驚かせている。
『イルスッシディアリオ』は「パラグアイのチラベルトやブラジルのロジェリオ・セーニのように…」と、フリーキックを蹴るGKの先人の名前を出した。
現役時代にフリーキックの名手として名を馳せたトリノのシニシャ・ミハイロビッチ監督は「アディショナルタイムじゃなくても蹴らせていた。彼は強力で正確なキックを持っている。マグレじゃないよ」と太鼓判を押した。
ミリンコビッチ=サビッチは現在20歳。スペイン生まれのU-21セルビア代表選手で、過去にマンチェスター・ユナイテッドの下部組織に所属した経験がある。ラツィオのMFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの弟だ。
ファンがミリンコビッチ=サビッチの強烈シュートに驚くのは無理もなく、今年夏に加入した同選手はこれまで控えで、カップ戦ということでプレーの機会を与えられた格好である。
トリノの正守護神は、イタリア代表経験もあるサルバトーレ・シリグ。レギュラーの獲得は簡単ではないが、セリエAでGKがフリーキックを決める日は遠くないかもしれない。
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