ヴィンチェンツォ・モンテッラ氏はミランの監督を解任された【写真:Getty Images】
ミランは27日、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の解任と、ジェンナーロ・ガットゥーゾ新監督の就任を発表した。
今季は大型補強で復活を期待されながら現時点でリーグ7位、首位ナポリと18ポイント差と苦しんでいたミラン。その責任を取る形でモンテッラ監督が職を解かれた。
クラブによる発表のあと、モンテッラ前監督は自身のツイッターで「ミランを指揮し、このクラブで仕事ができたことは私にとって誇りだった。応援してくれたファンの皆さん、チャンスを与えてくれた(マルコ・)ファッソーネCEOと(マッシミリアーノ・)ミラベリSD(スポーツディレクター)、そして私を支えてくれたスタッフに感謝したい。リーノ(ガットゥーゾ新監督の相性)がミランをふさわしい場所へ導いてくれることを祈っている」と、退任にあたっての感謝と後任へのエールを述べた。
伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、モンテッラ前監督はミラネッロ(ミランの練習場)を去る際にも車の中から取材に応じ、「いくつかのポジティブなことがある。長い時間のあとにヨーロッパの舞台へ戻り(今季のヨーロッパリーグ出場)、スーペルコパ(イタリアスーパー杯)などの大きな満足を得られた」と、自身がミランに残した成果について言及した。
そして「今何を感じているかを話すのは難しい。選手たちは私についてきてくれていたので、本当に申し訳ない。選手たちには魂と、新しい監督のことについて話した。彼らはもっと多くのものを得る資格があるし、難しい時期を乗り越えてくれると思っている」と、無念を口にした。
新監督のガットゥーゾはミランのOBであり、レジェンド的な存在でもある。今季からは同クラブのU-19チームで監督を務め、モンテッラ前監督とはイタリア代表でもとも時間を過ごした仲だ。そのためトップチームでの職を失ったモンテッラは「最も信頼できる友人の1人であるリーノが成功を祈っている」とエールを送っている。
また、現在空席となっているイタリア代表監督に就任するのではないかとの噂も持ち上がっていたが、こちらは「私は少しばかりの休息をとる。代表? すぐには何もないよ」と否定した。
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