FW:名古屋で躍動するアタッカーなど7人
左から柏レイソルの伊東純也、名古屋グランパスの青木亮太、セレッソ大阪の清武弘嗣、湘南ベルマーレの山田直輝【写真:Getty Images】
――それではFWを。
FWは、伊東純也(柏)、青木亮太(名古屋)、清武(C大阪)、小林(川崎F)、金崎(鹿島)、山田直輝(湘南)、杉本(C大阪)
――杉本は欧州遠征も行っているので他の選手について聞きましょう。まず右サイドから。
青木は本当におもしろい選手。日本人じゃないかもしれない。すごーく攻撃的。常にポジティブでダイレクトなプレーをする。この間のプレーオフ準決勝でも、リードしていたのにコーナーフラッグ付近でボールキープをしなかったことでPKを奪えました。DFには嫌な相手だと思う。
――伊東純也は今年さらに良くなりましたね。左足シュートのパターンも良くなった。
そうですね。いつも前に向かうタイプ。彼も途中出場から良いインパクトを与えられるかな。疲れてるときにあのスピードに対応するのは、相手からすると本当に嫌みたい。彼と憲剛は同時に入れればすごいね!
――小林悠はどうでしょう? 点が欲しい時にゴール取れる選手ですね。
そうですね。今年は本当に決定力がある。キャリアで怪我が多いけど、もしコンディションが良ければJリーグでトップクラスのCFだと思う。
――彼も途中から出てきても良さそうなものですが。
僕はそれには反対。彼は試合の流れに慣れる時間が必要だと思うので、最初から出したほうが良いかも。ハリルのチームではサイドもやっていたけど、ベストポジションは真ん中だと思う。
――そして山田直輝。怪我なければ日本代表の中心になっていたかもしれない選手ですね。
彼は元々才能がありましたが怪我があり過ぎた。今年は本当に久しぶりにフルで出場できていて本当にうれしいです。素晴らしい選手だと思います。湘南で本当に活躍しているので湘南でプレーし続けてほしいです。浦和ではレギュラーで出る機会があるかどうかわかりませんね。浦和の競争は本当に激しい。
――矢島もあまり出ていませんし、長澤も出てくるまでに時間がかかった。
でしょう。その通りです。
――そして清武。状態さえ良ければトップクラスですが。
はい、そう思います。キヨね…。彼もこの1年間で色々あった。でもまだ特別な能力を持つ選手。セットプレーもうまい。E-1では欧州で活躍している選手がいないのでチャンスがあるかもしれない。
――金崎も色々ありましたが。
僕は個人的に彼が選ばれない理由が理解できない。石井監督との一件はもちろん良くなかったけど、それほどひどくはないと思う。
――たまにあるシーンではありますね。
あるある。
――鹿島では普通にそのあとも出てます。
でしょう。クラブではすぐ前進したけど、ハリルはまだ。彼はCFとして良いアクセントになれると思う。逆にハリルはあのような熱烈な選手は好きなはずじゃない?(笑) 前からのプレッシングがうまいし、今の日本代表にそういうアグレッシブなタイプはいない。
――すごくアグレッシブですね。フィジカルの部分でも日本代表としては魅力的ですね。ワールドカップでは色々なタイプが必要になりますし。
そうですね。特にW杯ではそれが重要だと思う。どのような選手を使うのかは相手や試合展開次第だからね。
――そうですね。その意味で中村憲剛は素晴らしい。(笑)
また憲剛の話に(笑)。ハリルのメンバーにいなかったらさびしいね。
――来年の6月にいればいいじゃないですか。(笑)
確かに。長期的に見ましょう。(笑)
――今日もありがとうございました!
こちらこそ、ありがとうございました!
FW
伊東純也(柏)
青木亮太(名古屋)
清武弘嗣(C大阪)
山田直輝(湘南)
小林悠(川崎F)
金崎夢生(鹿島)
杉本健勇(C大阪)
(選定:ショーン・キャロル/取材・文:中山佑輔)
【了】