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代表 7年前

フランス代表メンバー、厚すぎる選手層。選抜も困難? W杯23人は狭き門に

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

面白い変化球。プティ氏が選んだ個性派イレブン

フランス代表11
98年W杯優勝メンバーの一人、プティ氏が選んだフランス代表イレブン【写真:Getty Images】

ひとつ、面白い変化球があったのでご紹介しておくと、元フランス代表で現在はテレビやラジオで解説者として活躍しているエマニュエル・プティ氏選出のスターティング・イレブンだ。

まずフォーメーションからして3-4-3という個性派である。

GK:ロリス
DF:コシールニー、ヴァラン、ウンティティ
MF:シディベ、カンテ、マテュイディ
MF:ポグバ
FW:デンベレ、グリーズマン、ムバッペ

 プティ氏のシステムの最大のポイントは、フランス代表のサイドバック不足問題を解消したことだという。

 サニャとエブラの全盛期以来、絶対的なサイドバックは出現していない。このときも控えメンバーは薄かった。現代表では右サイドバックはモナコのシディベが鉄板。左サイドは通常なら今夏マンチェスター・シティに移籍したバンジャマン・メンディだが、彼は9月に右ひざの十字靭帯を損傷し、復帰は早くても来年3月と言われている。

 対照的に、センターバックには誰を先発にしてもいいレベルの選手が4人いる。ヴァラン、コシエルニー、ウムティティ、キンペンベだ。よってこのうちの3人でバックラインを形成。

 シディベは、プティ氏いわく、「ボックストゥボックスプレーヤーの才がある」とのことで、右サイドでよりダイナミックに動く役割を託し、逆サイドは、守備の意識が高く、同時に前へしかける馬力と体力もあるマテュイディ。

 3バックの前をカンテが固めることで、ディフェンスも盤石だ。ポグバは、よりトップ下に近いポジションで、限りなく攻撃的な役割を担う。プティ氏のイメージでは、マンチェスター・ユナイテッドのネマニャ・マティッチのようなプレーだ。

 そしてフォワードは右にデンベレ、左にムバッペ、トップにグリーズマンのトリオ。
ジルーは「非常に良い選手だが、アーセナルでも途中出場から決定的な仕事をすることも多く、スーパーサブとして期待」という理由からベンチ要員に。

 いろいろ目にした中でも、これほどオリジナリティのあるものは他にはなかった。なんだかこのシステムでレ・ブルーがプレーするところを見てみたくなる。そしてまずは金曜の抽選会だ。そこから一気に、ロシア大会までのカウントダウンが始まる。

(文:小川由紀子)

【了】


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