バレンシアDFガヤ(左)はバルセロナのMFブスケッツ(右)との会話でメッシのゴールを認める発言を残した【写真:Getty Images】
テレビカメラはしっかりとその場面を捉えていた。映像は嘘をつかない。
現地時間26日、リーガ・エスパニョーラ第13節で起きた決定的な“誤審”が物議を醸している。30分、バルセロナのFWリオネル・メッシのシュートがゴールラインを割ったにもかかわらず、主審はバレンシアのGKネトが掻き出したことでノーゴールを宣告した。
しかし、バレンシアのDFホセ・ルイス・ガヤがメッシのゴールを認めるような発言をしていたことが、『BeINスポーツ』の中継映像によって明らかとなった。スペイン紙『マルカ』など複数メディアが報じている。
ハーフタイムを終えて再びピッチに出る直前のトンネルでのことだった。ガヤは目の前にいたバルセロナのMFセルヒオ・ブスケッツに「あれはゴールラインを大きく越えていた? どれくらい?」と尋ねた。
それに対しブスケッツは「あれは君の腕の長さくらいゴールライン越えていた」と答えた。この場面が中継映像に残っており、バレンシアの選手もメッシのゴールを認識していたことが証明された。ガヤの隣には、メッシのシュートを捕球しきれなかったブラジル人GKネトも立っていた。
当然バルセロナの選手たちやエルネスト・バルベルデ監督は審判の判定に疑問を呈し、ゴールラインテクノロジーの導入を求めるなど、メッシの“幻のゴール”に対して声を上げている。中継映像でバレンシアの選手たちもゴールを認めていたことが明らかとなり、騒動はより大きくなっていくかもしれない。首位攻防戦だった試合は後半に両チームとも1点ずつ奪い、1-1のドローで終了している。
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