トリノのFWベロッティがミランのDFボヌッチの息子にユニフォームをプレゼント【写真:Getty Images】
トリノに所属するイタリア代表FWアンドレア・ベロッティの行動が話題を呼んでいる。伊紙『ラ・スタンパ』などが報じた。
現地時間26日に行われたセリエA第14節でトリノはアウェイに乗り込み、ミランと0-0で引き分けた。その試合後、ベロッティはミランに所属するイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチとともにスタンドへ近づいていく。
そして母親に抱かれた少年に自分が試合で着ていたユニフォームを手渡した。受け取ったのはボヌッチの4歳の息子ロレンツォくんだった。
実はロレンツォくん、まだ4歳だが熱狂的なトリノのファンとして知られている。父親は今年の夏まで同じ街に本拠地を置くユベントスに所属していたが、なぜか息子はライバルチームのファンになってしまったとのこと。
ボヌッチは昨季、ユベントスでセリエA優勝を飾ったが、ピッチ上に招き入れられユベントスのユニフォームを着せられたロレンツォくんの顔は終始仏頂面で、不満をあらわにしていた。実はその数日後、父レオナルドはお詫びとしてトリノでプレーするベロッティと夕食に出かけ、そこにロレンツォくんを連れて行った。
その時の愛するクラブのエースに抱かれて笑みを浮かべるロレンツォくんの様子はボヌッチのインスタグラムにアップされている。「今夜はスクデット(セリエA優勝)のパーティーのように楽しく過ごせた! ありがとう、ベロッティ!」と、キャプションがつけられていた。
父親の移籍でミラノへ引っ越してしまったロレンツォくんは、トリノの試合を久しぶりに生観戦し、愛するベロッティとの再会とプレゼントを心の底から喜んでいたに違いない。
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