バルセロナのDFジョルディ・アルバ【写真:Getty Images】
現地時間26日、リーガ・エスパニョーラの首位攻防戦として注目を集めたバレンシア対バルセロナは1-1の引き分けに終わっている。
両チームにとって前半戦の山場となったこの一戦では、ゴールをめぐる判定が物議を醸した。30分、バルセロナのリオネル・メッシが放ったシュートを、バレンシアのGKネトが補給しきれず後ろへそらす。すぐに掻き出されたが、リプレー映像や写真などを見ると、ボールは完全にゴールラインを割っていた。
しかし、主審はゴールを認めず。リーガ・エスパニョーラにはゴールラインテクノロジーが導入されておらず、ビデオ判定システムもないため、バルセロナの選手たちの猛抗議もむなしく“幻のゴール”となってしまった。
当然ながらバルセロナの選手たちの怒りは収まらない。この1点があれば2位のバレンシアを突き放せたかもしれないだけに、試合後にゴールを認めなかった判定への不満が噴出した。スペイン紙『マルカ』などが伝えている。
この試合でゴールを決め、バルセロナをドローに導いたDFジョルディ・アルバは「あれは審判によるミスだ」と断言し、「ピッチ中央にいた僕からでも見えた。ボールはゴールラインを割っていたし、リプレーを見れば明らかだ。あのようなプレーはミスのしようがない」とイグナシオ・イグレシアス・ビジャヌエバ主審を痛烈に非難した。
そして「テクノロジーはフットボールを助けてくれるだろう。ああいったプレーを確認して、問題を修正してくれる」と、リーガでは導入の進んでいないゴールラインテクノロジーやビデオ判定の必要性を訴えた。
リーグ戦は13試合を終え、首位バルセロナと2位バレンシアの差は4ポイントのまま変わらなかった。しかし、3位アトレティコ・マドリーと4位レアル・マドリーは、今節勝利を収めたため首位までの差を8ポイントまで縮めることに成功している。
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