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香川真司 7年前

香川真司の奮闘実らずCL敗退。万策尽きたドルトムント、自信失いどん底へ

現地時間21日、ボルシア・ドルトムントはチャンピオンズリーグのグループステージ第5節でトッテナムに1-2で敗れた。リーグ戦に続く3連敗、公式戦5試合勝ちなしで欧州最高峰を決める大会からの敗退も決まった。完全に自信を失なったチームは、真っ暗闇の中、遠くの出口を探してさまよい歩いている。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

希望が見えた「前半」。久々に勝利の予感が…

香川真司
香川真司は奮闘したがドルトムントに勝利もたらせず。CLグループステージ敗退が決まった【写真:Getty Images】

 希望は打ち砕かれた。

 11月12日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループHの第5戦で、トッテナム・ホットスパーを迎え撃ったボルシア・ドルトムント。31分、流れるようなパスワークで先制に成功する。

 左サイドで香川真司がユリアン・ヴァイグルから縦パスを受ける。香川はそのまま目の前に回り込むラファエル・ゲレイロに渡す。ポルトガル代表SBは右斜め前のアンドリー・ヤルモレンコに繋ぐ。ウクライナ代表FWが左足ダイレクトで落としたボールは、ペナルティエリア内に転がった。

 ピエール=エメリク・オーバメヤンが裏に抜け出す。右足を振り抜くガボン代表FW。窮地にあえぐドルトムントに貴重な先制点をもたらした。望外のゴールが生まれたことで、歓喜に沸くジグナル・イドゥナ・パルク。

 ペーター・ボス監督も「前半、我々は良くやった」と振り返る。

「コンパクトに守備をして、いくつかのチャンスを作り出したね」

 マリオ・ゲッツェも同じ様子だ。

「前半は良かった。僕たちは1-0とリードした」

「前半」のドルトムントは、積極的にボールを回しながら、トッテナムのゴールに向かった。13分、ゲッツェからパスを受けたヤルモレンコが、ペナルティエリアの手前でハリー・ウィンクスをかわしてシュート。19分、ヤルモレンコが相手ディフェンスラインの裏に送ったボールに合わせ、オーバメヤンが抜け出してシュート。「幾つかのチャンスを作り出した」。

 そして31分にスパーズからゴールを奪い、40分過ぎにはGKロマン・ビュルキも獅子奮迅のセービングを見せ、1-0のスコアで「前半」を終えたドルトムント。誰もが久しく忘れていた勝利の予感=希望は、後半が始まって間もなく、あっさりと打ち砕かれた。

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