指揮官の運命分ける2試合。まずはCLトッテナム戦
“最終局面”に突入か。11月20日付の『ビルト』紙は、次のような見出しの記事を掲載した。
「ボスにとって2つの最終決戦」
17日、VfBシュトゥットガルトに1-2で敗れたボルシア・ドルトムント。公式戦ここ8試合の成績はわずか1勝で、勝ち星を挙げた唯一の試合は10月24日のDFBポカール2回戦。相手は3部所属の1.FCマクデブルクである。
同紙によれば、ぺーター・ボス監督の去就は、今週行われる2つの公式戦次第。21日の対トッテナム・ホットスパー戦と25日の対FCシャルケ04戦を、「なんとかやり遂げられなければ」、その首はすげ替えられるのだという。特に“レヴィア・ダービー”の結果が敗北となれば、解任は必至。後任は同じくオランダ人のヴェルト・ファン・マルバイクとのことだ。
記事の真偽の程はともかく、BVBの現状が、抜き差しならない事態であることは間違いない。第12節を終えて、ブンデスリーガでの順位はヨーロッパリーグ圏内の5位に転落。次節の「ダービー」でシャルケに敗れると、他会場の結果次第ではEL圏内からもずり落ちてしまう。
シュトゥットガルト戦の後で、香川真司も「2つの最終決戦」の重要性を強調した。
「ホームで何が何でも勝たないと、ある意味このダービーで負けたら、本当に、より厳しくなると思っているんで、それぐらいの厳しさをチームに落とし込みながら、まずはトッテナム戦、その勝ちはより僕たちに大きな自信をもたらしてくれるんで、やるしかないと思っているんで、しっかりと切り替えて、頑張りたいと思います」
シャルケ戦の前に、まずはチャンピオンズリーグの「トッテナム戦」だ。現在グループHでドルトムントは勝ち点2の3位。ここから2連勝すれば、レアル・マドリードの結果次第だが、理論上は決勝トーナメント進出が可能である。